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Dr.Pennyの、デザインをリスペクトするブログ   広角山手線遊戯g

ブレードランナー2049(2017) [所詮アマチュア映画批評]

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撮影:Canon EOS 6D + Lensbaby Composer Pro Sweet35

かつての日本映画、周防正行監督の「ファンシィダンス」。そのオープニングで印象的に流れる「若者たち」。

だのになぜ
歯をくいしばり
君は行くのか
そんなにしてまで

ブレードランナー2049は、ずっとこの歌詞が頭の中を巡るような、とても切ない切ない映画でした。主人公を含めた登場人物が大変魅力的で、アップデートされた世界観と予想外のストーリー、それを支えるビジュアルがお見事で、踏襲しつつ新しくなったサウンドトラックも含め、まごうことなきブレードランナーの続編でした。

「エイリアン」でブレイクしたリドリー・スコット監督の出世作の一つであり、映画興行的にはパッとしなかったものの、その後のビデオシステムの普及により爆発的人気を得ることになった「ブレードランナー(1982年)」。公開時から米国版とインターナショナル版でバージョンが異なり、ディレクターズカット(1992年)やら、ファイナルカット(2007年)やら、監督の修正したい欲求と制作技術の向上により何度も何度もアップデートされ、その都度ビデオやLD、DVDを買い直し、正直何回見たかわからないほど私が擦り続けたSF映画の金字塔です。サイバーパンクの世界を具現化した最初の映画作品とも言われ、世界中のオタク熱心なファンに支えられて、押しも押されもせぬSF映画のマスターピースとなり、その芸術性の高さからか、正直「スター・ウォーズ」以上のアンタッチャブルな存在でもありました。

ブレードランナー2049はその続編にあたります。

制作発表があったときに、私は絶対にやめた方がいいと思いました。世界中の誰が作っても上手くいくはずがないと考えたからです。

TVCM出身の才能あるイギリス人監督が、ストライキも辞さないハリウッドの映画スタッフと共に、葛藤と対立と紆余曲折の末に世に放たれ、挫折を味わったかと思いきや、その後何十年もファンに育てられ、いくつもの幸運と偶然が重なり、遂に「名作」とまで言われるようになった作品なんて、それは「奇跡」のようなもので、その続編を作るなんて無謀以外の何物でもない。たとえリドリー・スコット本人だろうと荷が重すぎます。きっとブレードランナーのファンであればあるほど、同じように危惧した人は多かったのではないでしょうか。

しかしその危惧は杞憂に終わりました。

私は映画館に(ガチで)3回観に行きました。

4K Blu-rayの初回限定版を予約購入しました。

10万円もする留之助ブラスターを一瞬ショッピングカートに入れてしまいました!

思い直して、この水鉄砲で我慢しました^^;



映画が長えとか、テンポが悪いとか、ハリソン・フォードがなかなか出てこないとか、感想サイトとか読んでると、中には低評価の人もいらっしゃるのですが、そんなもんうるせえんだよ(笑)。ドゥニ・ヴィルヌーヴは良くやった、文句なく95点です!

私の場合、マイナス5点の理由は簡単で、この続編が「前作の見方を根本から変えてしまった」という部分でした。前作ありきの今作とは分かっているものの、本音を言えば分けてもらいたかった。やっぱり思い入れが強かったので、そこに触られたことですかね。

僭越ながら95


ブレードランナー 2049(初回生産限定) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


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