SIGMA COMPACT HYPERZOOM 28-200mm F3.5-5.6 ASPHERICAL MACRO [カメラとレンズの話]
ちまちま…いやこつこつ続けていた「手持ちのレンズ紹介」はとりあえずこれで最後です。こういう紹介系ネタは「一気に作って小出しにできる」ので、時間稼ぎ…いや、コンテンツ造りに苦労しません(笑)。来年はもっとコンスタントに写真を撮りに行こう。反省反省。
銀塩EOS Kiss5を買う時「一眼レフは初心者なんだけど…」と店員に伝えると、「これなら1本でイケて便利ですし、ダブルズームよりおトクですよ。」と奨められるがまま購入に至りました。私を写真とカメラの世界に連れてきてくれた記念すべき最初のレンズなので、トリを務めてもらいます。
普通キヤノンのカメラならキヤノンのレンズ使わないとダメなんじゃないの?
他のメーカーが対応レンズを出しているなんて全然知らなかった。レンズキャップにはシルバーで誇らしげに「SIGMA」の文字が。これを付けてレンズキャップを外さないとまるでSIGMAのカメラで、キヤノンを買った意識が半減します。でもキャップを外せばいきなりLズームに変身する赤いハチマキ(一体何の為に…)も付いているので、見た目はとてもマッチしていました。
撮影:Canon EOS 20D
実をいうとデジタルで使った事がほとんどありません。広角Lズーム手に入れたり、すっかり単焦点好きになってしまったので、このところは銀塩でも「ほぼ」出番が無くなってしまっています。でも私にとってはすべての取っ掛かりがここなので、F値の小さなレンズを手にしたとき、USM付きの純正を手にしたとき、カメラ本体より高いレンズを買ったとき、そのときそのときの感動はこのレンズを手にすると思い起こされます。
撮影:Canon EOS 20D
単焦点に目覚めてしまうまで、ほとんどがネガフィルムでした。これで何本フィルム使ったか分からないほど撮りましたね。明るい被写体を撮ったら渋めに写って「やっぱ一眼レフって違うなあ…」なんて思ったり(笑)、人のマーク(ポートレートモード)で撮影すれば、背景から浮き上がるような写りになって大満足だったり。三脚も持たずに手ブレ連発(でもL判プリントだからあまり気付かない)、その焦点距離だと自分が何分の一秒で手ブレを起こすとか、レンズが明るいの暗いの、描写の善し悪しなんてものも全然分からない。失敗写真を少なくしたいと思って、初心者入門の本やカメラ雑誌を何冊も買って読んだり、ホームページを見ては純正レンズの価格に驚いたり…でもスゴク楽しかった。思い出深いレンズなのです。
撮影:Canon EOS 20D
ノスタルジックな話ばかりになってすいません。話をレンズに戻すと決して描写は悪くないと思います。今にして思うと「まあまあ」なレンズ。価格を考えればコストパフォーマンスは「かなり」高いと思います。何となくですが、このレンズならではの「雰囲気」みたいなものもあります。でも私の使っているSIGMA 18-125mm F3.5-5.6 DC(レンズの筐体は全く同じ)などと比較すると、デジタル対応レンズでないせいか「多少描写が甘いかな…」という感じがします。シビアに画質云々の話をするなら、正直「全域で最低2〜3段は絞りたい」ところです。でも高倍率ズームレンズはもっと大らかに「まったりな感じ」で使うのが好ましいのだと思いました。
撮影:Canon EOS 20D
べつにレンズは「カリッとシャープでなければダメ」なワケではありません。こういうレンズはそんなことよりも、むしろ「1本で済ませられる有り難み」の方が重要。これは「荷物が軽くなる」とか「画質はある程度あきらめる」という意味ではなく、ズームレンズ本来の「画角の制限がなくなる」という最大の魅力を意味します。
画角は換算45-320mm相当、これだけのズームレンジがあるなら、撮影の際は被写体と構図だけに集中できる。他は何も考えない、あなたが「撮りたい写真」を目指せばいい。まったり撮ってもいいし、ガツガツいってもいい。この紹介記事を書くためにこのレンズだけで数日間撮影しましたが、何だかとっても撮影が楽しかったんですよ。確かに多少甘い描写なのかもしれませんが、かえってこのレンズで撮った画の「嫌味の無さ」や、ちょっとした「銀塩的な味」に今さらながら好印象を受けた次第です。このところ「銀塩旅行用レンズ」と割り切って使っていたのですが、デジタルでもこれからもっとこのレンズに光を通してあげようと思いました。
撮影@工藤里紗、ほしのあき、リアディゾン:Canon EOS 20D
巷では、ニコンの純正手ブレ補正「高倍率便利ズーム」が大人気だそうですが、しばらくこの28-200mmを触っていて単焦点派の私もようやく理解できました。何か「ひと回り」して還ってきたような感じ。きっと人間は「美しいだけじゃ物足りない。」んですよ(笑)。それにしてもキヤノンもこれ以外で手ブレ補正内蔵の「手軽な」デジタル専用高倍率便利ズーム出せばいいのに、売れるぜきっと。
撮影:Canon EOS 20D
ちょっと前にデジタル対応であるDG化されたモデルにリニューアルしたようです。名前も「28-200mm F3.5-5.6 DG MACRO」と少し短くなりました、名前長過ぎましたしね(笑)。写りは変わってるんですかね。どれくらい違うのか興味があります。以下は新型へのリンク。
http://www.sigma-photo.co.jp/lens/standardzoom/28_200_35_56.htm
シグマ 28-200mm F3.5-5.6 DG MACRO キヤノン用
- 出版社/メーカー: シグマ
- メディア: エレクトロニクス
街中のスナップや、山に登る時など軽量化が必要な時には重宝しますね。
>先日の大カエデの写真、私のブログのコンテンツに使・・・・・・・
どーぞ!どーぞ!お好きに使ってやってください。
by CARRERA (2006-11-12 11:23)
こんにちは・・・
レンズの話・・・一本でかなりの作品が撮れる・・旅行にはもってこいのレンズですね。
トンネルになった歩道の写真良いですね・・・♪
by あら!みてたのね (2006-11-12 15:09)
思い入れのあるレンズ登場ですね(^^)。
高倍率ズームレンズ、CANONには大砲Lしかありませんものね。ちょっと気軽にと言う訳にはいきませんね。SIGMAも18-200の手振れ補正付きを出しますが、純正では出さないのでしょうか。
by みね (2006-11-12 18:43)
銀塩タイプの方がレンズの味があるのでしょうね、ソフトな描写も良いでしょう。
by pulsar (2006-11-12 21:20)
私も、最近、高倍率のズームレンズは、使用していないなー
by らっこ (2006-11-12 21:38)
皆さま、nice&コメントありがとうございます。
CARRERAさん
確かに街中に向いていると感じました。ちょっと目からウロコです。
>どーぞ!どーぞ!お好きに使ってやってください。
ありがとうございます。次の次くらいでアップできそうです。
あら!みてたのねさん
やっぱり便利なレンズだと思います。
>トンネルになった歩道の写真良いですね・・・♪
ありがとうございます。手ブレしたくないのでマイナス補正したのが、かえって功を奏しました(笑)。
mineさん
かつて使ってた時間が一番長かったかもしれないレンズなので…思わず長文になってしまいました。
>純正では出さないのでしょうか。
絶対出てくると思いますけどね。ニコンがあれだけ売れたから、きっと。
pulsarさん
>銀塩タイプの方がレンズの味があるのでしょうね
確かにそう思えますね、また、こういうレンズの方が何となく細いことが気にならなくなるんですよ。撮影に集中できるっていうか…単焦点ももちろん好きですが、むしろ街撮りには一番向いている感じがしました。
らっこさん
デジで使う再発見ですかね。これ撮影するまではズームの描画が甘いのが許せなかったんですけど…何となくですが「撮るモノ次第」なんだと感じました。
by penny (2006-11-13 00:18)
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by Scottdiogs (2019-09-23 10:38)