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Dr.Pennyの、デザインをリスペクトするブログ   広角山手線遊戯g

すべては「借りた芸術」から… [週末は音楽を聴こう!!]

しばらくぶりにちょいとステレオの話でも…

時はバブル絶頂、極限まで物量を投入した日本のオーディオシステムは百花繚乱。3kg程度で造れるはずのカセットデッキが、なんと10kg以上の重さだった時代。私のようなオーディオファンにとっては大きく重いコンポーネントを持っていることはステータスで、それで得られる音楽体験はかけがえのない「確かに」素晴らしいものでした。


撮影:Canon EOS 20D + EF100mm F2.8 macro USM

それからたかだか10数年の間に、大衆文化の中からオーディオという趣味がここまで衰退していった理由を、私なりの視点で考えてみました。その最初のステップは「音楽メディアの在り方」の変化だと思います。

音楽を聴く際に必要なものは、ステレオ装置(ハード)とソース(ソフト)です。これは現在でも変わりません。ここ20年ほどの間にハードの技術革新、新しいメディアの登場と古い規格の淘汰。音楽を取り巻く状況は目まぐるしく変化していきましたが、その中でも特にソフトに関しては、流通に関する大規模な変動がありました。

バブル期よりもさらに時を遡り、私が中学生になりたての頃、街にはじめて「貸レコード屋」というものができました。アナログレコードのLPが1,800〜2,500円程度だった時代の話です。駅前にできたその店、どういう方がはじめられた商売なのか、店内は暗く狭くちょっとアングラな雰囲気で、中学生の私には店に入るのも多少の勇気が必要でした。システムの説明を受け、何日後に返却するか約束をし、生まれて初めて会員証というもの作りました。子供にはLPなどはなかなか買えないシロモノだったので、その後その貸レコード屋にはよく通ったものです。


撮影:Canon EOS 20D + SIGMA Macro 50mm F2.8 EX DG

当時Y.M.O.のテクノサウンドが新鮮でした、中島みゆき、松任谷由実などニューミュージックと呼ばれた日本のポップス、テレビやラジオで耳にした洋楽を少しづつ聴き始めたのもその頃ですね。実際そうして借りたレコードをカセットテープに吹き込んで、「借りた芸術」を何度も楽しむことができた。レンタル代やカセットテープのお金…お小遣いのほとんどをそれに注ぎ込みましたが、「貸レコード屋」は私の音楽の世界を一気に広げてくれました。

その後、ソニーとフィリップスが規格を開発した、何度聴いても(原理的に)メディアに劣化がない「コンパクトディスク(CD)」が登場。デジタルオーディオの幕開けです。高校生になってアルバイトして初めて買った、ヤマハの定価69,800円もしたCDプレーヤー。買えた時は嬉しくて嬉しくて、友達を部屋に招いたりして、そのクリアな音を皆で聴き入ったものです。LPに比べてジャケットが小さくなっちゃって、何となく寂しくなりましたが、持ち運びが容易でスクラッチノイズのない音楽再生は衝撃でした。CDウォークマンの登場以降どんどん機器の価格も下がり、ミニコンポやラジカセにCD再生機能が付くと、その高音質と手軽さから爆発的に普及していきました。数年も経たないうちにレコードの売り上げを追い抜きトップのメディアに輝くと、程なく「貸レコード屋」は「レンタルCDショップ」に変わっていき、また同時にビデオソフトなどもレンタルする大型店が登場し始めました。

そうして私の中で少しづつ変化していった感覚。

「買えないから、借りる。」から、
「買うまでもないので、借りる。」です。


撮影:Canon EOS 20D + TOKINA AT-X 107 DX Fish Eye

このシステムは世の中を一変させました。レンタルショップのおかげで、知らなかった音楽に出会うことができ、水野晴郎や淀川長治を待たずして、好きな時に見たい映画が「テレビ画面で」見れるようになりました。25インチを超える大画面テレビの登場、ステレオスピーカーはサラウンドと称し、4チャンネル以上に。そしてより多くの人が音楽のことを語り、映画にも詳しくなり、私などはそれほど興味のなかったモノまで手を出すこともしばしば。文化がコンビニの様に我々に近寄り始めた…それはそれで素晴らしいことなのですが、その半面「CDが売れなくなった」とか「映画館に人が行かなくなった」などと問題視する声も出てきました。レンタルというシステムがもたらしたものは急激な「知識の大衆化」と、それに伴う新たなマーケット・システムの構築でした。この荒波に飲まれるかのように街の小さなレコード店は姿を消し、いくつものローカルな映画館は再開発とも相まって閉鎖に追い込まれていきました。

何処かが伸びれば、また何処かが割を食う。世の中は水の流れのように「無常」ですし、とどのつまりビジネスは「お金の取り合い」なので、これは致し方ない部分なのでしょうが、子供の頃から通っていたレコード屋の主人と会話をする機会が奪われたのも事実です。しかし当時、私はそんなことを気にもせず、オーディオに懲り始め、欲求の赴くまま「借りた芸術」をカセットテープに収める事を繰り返していました。もちろん「本物」を買うよりも安かったからです。

CDの登場から数年が経過、カセットテープの代替たるべく次世代録音メディア、ミニ・ディスク(MD)がSONYほか各社から登場します。1回きりのプロテクトシステムは入ったものの、劣化の無いデジタル・トゥ・デジタルのコピーが可能になりました。私も最初にポータブル、続いてデッキも購入し、やはりダビング用途に使っていました。でもその頃になると音楽をやりつつ私も仕事をしていて、欲しければ別にCDが買えないワケではなかったので、しばらくするとバンドのリハーサルを録音したりするために使用機会が変わっていきました。


撮影@Walkman:Canon EOS 20D + EF17-40mm F4L USM

さて突然ですが、スキー場にお客が来なくなったのは「携帯電話の登場」が理由だそうです。風が吹けば桶屋が儲かる…とでも言いましょうか、携帯電話にパソコン、そして諸々の通信費、今までお金が掛かっていなかった分野への新たなる出費が、既存のあらゆる分野に少なからず影響を及ぼしたのだそうです。そんな中バブル後の不景気、デフレとも相まってオーディオメーカーは青色吐息。ヘッドホンステレオやラジカセでCDが聴ける時代に、高価で大型のオーディオコンポは敬遠されはじめます。メーカーの合併と撤退、そして企業買収、相次ぐリストラと人材の流出、開発への投資も不足し、またオーディオコンポの売り上げが下火になれば、数がさばけるエントリーのミニコンポと、利幅の大きい超高級システムしか作らなくなってしまい、結果人気の高かった中級クラスはすっぽりと抜け落ち、ラインナップから次々と姿を消していきました。もともと品質が良いのでなかなか壊れない日本のオーディオコンポ。数年後、いざ買い替えようとしても、気付けばいつの間にかラインナップが選べなくなっている。馴染みのメーカーやブランドそのものが無くなってしまっている。

オーディオソースたるメディアの方にも深刻な問題が登場しはじめます。パソコンを利用したCDのコピーが一般化しはじめたのです。ブランクメディアは最初こそ高かったものの、カセットテープの価格を切った辺りからどんどん安くなり、今では1枚30円程度で買えます。データ媒体として広く使われていたCDなので仕方のない流れなのかもしれませんが、レンタルCDとも相まって、超安価に「全く同じものが作れてしまう」という事実は、消費者にもレコード業界にも大きな影響を与えました。その後オーディオメーカーは機器としてCDレコーダーを登場させましたが、どちらかというと業務用に使われることの方が多く、CDプレーヤーの様に一家に一台とはいかなかった様です。


撮影@撮影現場:Canon EOS 20D + EF50mm F1.4 USM

これにさらに追い討ちを掛けるように圧縮デジタル音楽が登場します。MD以降のオーディオシステムは圧縮技術の開発の歴史といっても過言ではありません。ATRAC、mp3、real、WMA、AAC…etc。インターネットの普及も後押しし、ありとあらゆる圧縮方式が開発され、現在ではメディアを入れ替えることなく、何千曲も携帯し再生する「iPod」などのミュージックプレーヤーがもてはやされています。圧縮率はどんどん高くなり、1枚のCDメディアに数百曲も入れられ、資料・持ち運びという意味においては、確かに便利なことこの上ない。しかし正直なところそのサウンドは今でも「?」です。よく「CD並み」とか「CDに匹敵」とか言われますが、実際ボーカルには暖かみがなく、シンバルの音は硬く、聴感上のダイナミックレンジは狭くボリュームを上げると耳障りに感じる…、どこかしら「データ」を聴いているような、のっぺりしたサウンドです。初期のころに比べれば音質もそれなりに向上しているとはいえ、かぶり付きで聴ける様な音質ではありません。それが問題にならない理由は「便利だから我慢できる」もしくは「それでも構わないと感じている」というところでしょうか。私はむしろ「音が悪いと思っていない」人も増えてきている実感があります。残念なことに、これが流行ってしまうと「いい音」の機器を提供する必要がなくなってしまう、さぞオーディオメーカーは何を作っていいか分からなくなったことでしょう。

娯楽とその出費が増え、音楽を聴く時間やその予算を取らなくなった事実。
部屋を狭くしてまで、大型コンポを使用したくないという価値観の変化。
CDの音質を頂点として、それ以上がさほど求められていないという現実。

貸レコード屋とCDの登場からはじまって、これら全ての事が「流れ」となってオーディオは衰退したと思います。知らず知らずのうちに、私もその流れの一つであったのかと思うと少々心苦しいです。かつて音楽を聴くためにお金を掛けるのは当たり前でした。今では音楽を聴くために必要以上のお金を掛けなくなってきている。借りてパソコンでリッピングしちゃえば良いからです。それが「時代の流れ」と言ってしまえばそれまでですが…


撮影@私なりのiPod:OLYMPUS E-1 + SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM

確かにiPodは画期的で素晴らしい「携帯音楽プレーヤー」ですし、ご覧の通り実際に私もクルマの中などで便利に使っています。でも正直なところ、この先すべてがこういう圧縮音楽ばかりになってしまうのは、勘弁してほしいです。批判を承知で書かせてもらうと、非常に便利なアイテムだと思う反面、個人的にはパソコンを介さないと音楽が聴けないシステムなんて、欠陥もいいところだと思っています。パソコンが使えない人は聴けないワケですからね。私は音楽を楽しむという行為にデジタルデバイドを持ち込んで欲しくない。まあもちろんアップルをはじめメーカーに責任は無いですし、パソコンさえ使えれば便利なことこの上ないですし、またこれから世界的に、音楽メディアとそのあり方、流通や配信方法がどういうシステムになっていくのかは不明なので、今後を見守っていきたいと思っています。

この頃は「限りある資源を大切に…」というのは世の中の流れです。また「デジタル写真の方が形で残らないので便利」という意見があります。撮影後のフィルム、プリントした写真、確かに資源も使うし貯まればそれなりに場所もとります。音楽も同様、ラックを占領していた34cmのLPが12cmのCDに替わり、それが今や中身の情報だけが取り出され、モノとしての形すらない状況まで来ました。何年か先、CDというメディア、所謂「レコードというモノ」で販売することが無くなる時代が来ますかね。音楽も動画もすべて圧縮ファイル化され、たとえばホームサーバや、個人のIDが入った携帯端末とかにダウンロードで済ませる時代。ジャケ写はFlash形式でモニタに映し出され、歌詞もライナーノーツもpdfで表示。モノとして売ることが古くさくなるそんな時代…

何か味気ないと思いません?
レコードがCDになったときの、何とも言えない味気なさに似ています。


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暇なフォトグラファー

時代の流れと言ってしまえばそれまでなのですが、音楽で20数年飯食ってきた人間からすると、「本物」は必要ない時代なのかもしれませんね。TV画像にしてもデジタルになってからの画像は鮮やかではありますが、人体への負担は大きい。利便性だけの追求で良いのかは疑問です。CDもせめてDATまでのならないと、「音」を理解できる人間がいなくなりますね。もちろん、現在の仕事である写真も然りですが。
by 暇なフォトグラファー (2007-03-19 03:12) 

あら!みてたのね

おはようございます・・・
penny さんの音楽に対する知識の豊富さには驚きと、納得、納得の気持ちで良質な記事を読ませていただきました。賛同する事が殆どで、音楽に対する思い入れが伝わってきます♪
わたしもオーナの趣味でアナログでクラッシックを流す喫茶店&ジャズを流す喫茶店を梯子してアナログ音楽に聴き入っています♪
デジタルや圧縮技術に特化した最近の音楽にはないアナログの言葉では表現出来ない味に染まっています・・・といって、器機に目が飛び出すほどの投資をしないと最近の録音技術には到底及びませんが。
by あら!みてたのね (2007-03-19 08:38) 

みつなり

懐かしいジャケット・・・
YMOのLPは全てもってます。今じゃ再生できないですけど。
by みつなり (2007-03-19 08:41) 

おはようございます・・
技術の進化は目覚しい限りですが、アナログで育った身には
うろたえるばかりです。
by (2007-03-19 10:22) 

ハイマン

重たい感じが好き!
カメラもそう思えます。
軽いほうがいいな~って思うときもありますが
私はやっぱり重たい方が好みだな~
でも、重すぎるのは勘弁ですが・・・
何事もバランスなんですかね!
by ハイマン (2007-03-19 14:04) 

ふかぴょん

私もすっかり ipod + itune に依存してます ^^;
PS3 で SACD (Super auidio CD)を再生するとスゴく音質が良いらしいですね。一度、聞いてみたい!
by ふかぴょん (2007-03-19 18:31) 

masu

こんばんは。
気が付けば全部読んでました。文章の上手さと、自分も同じ感触を持っていたからでしょうか。
by masu (2007-03-19 19:55) 

みね

時代の流れですかね~
軽い方がいいと、簡単にはすまされませんね^^;
手元に何もなくて、データだけでは、本当に味気ない・・・。
by みね (2007-03-19 19:59) 

消費者はメーカーの提供するものを受け入れないとダメなんですかね。
地上波デジタル放送もどれだけの人が必要としているか・・・
便利な時代は人間の感性が失われる時代なのかもしれませんね。
by (2007-03-19 20:22) 

XJRR2

こんばんわ。アナログ時代には「セラミック製ケースのカセットテープ」とか「オープンリール風のカセットテープ」とか「畳にめり込みそうな重量級スピーカー台」とか、色々な無駄力アイテムがあってそれはそれで楽しかったんですけど、MDが登場したあたりからそういうのが減ってしまって、ちょっと寂しかったりします。
by XJRR2 (2007-03-19 20:45) 

Walkmanの登場で
オーディオは変わりましたね。
昔、TEACの営業でした。v^^;
by (2007-03-19 23:37) 

らっこ

私が最初に買った、CDプレーヤーは、SONYの製品で、
当時、確か定価で、15万円もしました。確か、1985年だったと思います。
今使用しているプリメインアンプも、20Kgあります。
昔から、オーディオに関しては、重いほうが、いいと思っていました。^^;
by らっこ (2007-03-19 23:50) 

変えなかったけど、重厚長大なコンポには憧れたものです。
音楽のデジタルデバイドは困りますね、携帯電話でさえ危ういと思ってます。
by (2007-03-20 01:29) 

BPノスタルジックカーショー

おはようございます。

オーディオはもう死語になりましたね。
良い音が判らなくなりました。
ウォークマンの影響?

かく言う私もipodのお世話になってます!!
by BPノスタルジックカーショー (2007-03-20 06:32) 

RangerMaeda

僕も昔、凝ってたぁー^^
今はむなしい過去です^^
そんなことしなくても、ピュアの音が小さいところから出る時代
でも、楽しかったなぁー・・・・・
by RangerMaeda (2007-03-20 11:30) 

ジョルノ

私もだんぜんアナログ派です。
ステレオも古いやつをまだ大事に持ってますよ(^_^)CDすら付いていませんが・・・
レコードの音はノイズが多いけど良いですよねー。
CDはやはり人間が聞こえないレンジの音を殺しているのでどうも・・・
MP3になると「人類はこれで良いのか?」と疑問が出てきます。
あんなレンジの狭い音域の音楽を聴いていたら、脳がダメになっちゃうんじゃないですかね。心配です。・・・といいつつ、時代の流れに乗って、CD→MD→MP3と進んで、今ではipodが手放せません・・(-_-;;
by ジョルノ (2007-03-20 16:15) 

かめむし

YMO、懐かしいです。
アナログオーディオの良さって、
たとえば、カセットテープのグレードを上げると音がぐんと良くなるとか、
プラグを変えてみたり、いろいろ努力や工夫をすると、
それなりに音に反映する楽しさだったと思うんです。
写真でも良いフィルムを使うと画質が良くなり、選ぶ楽しさがあったものですよね。
by かめむし (2007-03-20 20:10) 

penny

皆さん、niceとコメントありがとうございます!!
今年頭の、修理品のカセットデッキが帰ってきてから、少しづつつらつらと書いていたのですが、気付けばとんでもない長文になってしまいました。お忙しい中、最後までお読み頂いて大変恐縮です。

# 暇なフォトグラファーさん
いっぺん圧縮音楽で満足してる人たちに、ジャズのアナログ盤をJBLのスタジオモニターで聴かせてあげたいです。「お前らこれでもそれが良いのか!?」と(笑)

# あら!みてたのねさん
私も馴染みの喫茶店に行ったりすると「レコード掛けて」ってお願いします ^^
アナログオーディオ、失う文化にしては惜し過ぎます。

# みつなりさん
YMO、ほとんどカセットテープだったんですよ。
だから買い直したんです。良いですよ、久しぶりのライディーン ^^

# イチローさん
デジタル化は決して悪くありませんが、冷たい感じがしますね。これからは人に優しい技術や、心を豊かにする技術で満たしてもらいたい。

# ハイマンさん
私も男の子なので「重い方が好き」です!!

# ふかぴょんさん
SACD良いですよ、素晴らしい音質です。こんなに良い規格なのにどうして伸びなかったのか…、とか偉そうなこと言ってますが、こんなこと書いている私ですらSACDは持っていないですもの。秋葉の試聴コーナーで聴くだけです。CD以下の音質で満足できる人が多いから、やっぱり普及しないのも仕方ないのかも…^^;

# masuさん
お越しいただきありがとうございます!
音楽を聴く機会は、いつでも何処でものiPodなどのおかげで増えたような気がしていますが、こればかりになってしまうのがどうしても寂しくて、書いてしまいました。

# みねさん
味気ないんですよね。私もレンタルCDやDVDのお世話になること多いですけど、昔ほどありがたみが薄れてしまった印象があります。

# けんぼうずさん
地上波デジタルは私も許せません。工業製品はもっと人に優しくないと。ビデオの操作すらまともにできない両親に、ボタンのいっぱい付いたリモコンの使い方なんて説明できませんよ。

# XJRR2さん
お越しいただきありがとうございます!
>無駄力アイテム・・・
最高ですよね、そういうの。そういう工夫(めいたもの)に一生懸命になれたから楽しかった部分があったのだと思います。

# こうちゃんさん
何と!、TEACの営業さんでしたか!!
>Walkmanの登場・・・
ああ、なるほど。でもそこから書いたらもっと長くなっちゃったでしょうね ^^

# らっこさん
重い方が絶対にイイです。
定価15万円のCDプレーヤーは、SONYのESシリーズですね。おそらくこの辺りか…
http://cdp101.hp.infoseek.co.jp/cdp502es/cdp502es.html

# こけもも:さん
おっしゃる通り、デジタルデバイドはマズイです。書籍が無くなってPC依存の媒体になったら大問題ですよ。携帯電話の使いにくさ、辟易です。使い方を憶えた頃には旧くなる…^^;

# BPノスタルジックカーショーさん
ウォークマンの影響もそうですが、CDやiPodだったら何処でも聴けちゃうじゃないですか。だからリスニング空間がいらなくなってしまったのかなあ…と。

# Rangerさん
ホント、便利にはなりましたね。
でもステレオで音を聴くのはやはり今でも大きな楽しみです ^^

# ジョルノ飛曹長さん
レコードの音はやはり素晴らしい、レンジの違いは大音量で聴けば一発で分かりますもの。SACDとかのメディアが育たないのは寂しいですね、持ってませんが…^^;
>・・・・といいつつ
そうなんですよね、分かってはいても便利さには負けてしまう。だって曲目出るんですもの(笑)

# かめむしさん
アナログ→趣味・懐古主義
デジタル→便利・実用主義
音楽でも写真でも、何となくこういう図式になっている気がしてなりません。

# いとおさん
# Flag_Manさん
# かのとさん
ご訪問&niceありがとうございます!
by penny (2007-03-20 20:44) 

Harriet

いつもコメントが人より数日遅い私です。トロくてすみません。
週末に学生時代のライブの時のテープのデジタル化をしてました。
音飛びの嵐でうまくいきませんでしたけど。TT
カセットというと,デッキに巻き込んでパァになったり
磁気にやられたり,と,どうしても劣化のイメージが強くていけません。
音質よりも思い出重視。老後に聞かねば。(爆)

でも,.mp3は音・・・アレですよね。(笑)
サイトでの解説用にハーフタイム・シャッフルのリズムを作ったんですが
.wavならなんとかそれらしく聞こえるゴーストノートも.mp3だとダメでした。
サイトに載せる場合はサイズの問題があるので仕方ないですけど
普段は全く聞かないです。
CDもどうも疲れるので,午前中はめったに聞きません。

ところで,針の要らないレコードプレイヤーがあるってご存知でした?
おかもっち(ご存じない方,ごめんなさい)のいちばん欲しいものがこれだそうです。
どんなんなんでしょね?
URLのところにリンク書いておきます。(笑) 高そうですっ!
by Harriet (2007-03-22 14:10) 

penny

# Harrietさん こんにちは。
カセットテープは転写が怖いですよね。TYPE1:ノーマルポジションは、長年聴いていると高音がどんどん落ちてきますし、私も悩みの種です。かといって、.mp3化を考えても、結局ビットレートを相当上げない限り、ゴーストノートはシュワシュワいっちゃって聴けたものじゃないと思います。まさに悩ましい ^^

>針の要らないレコードプレイヤー
リンク先見ました、以前話題になりましたよね。50万円くらいするんじゃなかったかな。これを手に入れるのは難しいですね…^^;

音の良さということに関しては(持っていませんが)SACDは結構良いです。アナログレコードの抜けるような高音域が帰ってきました。これ決定版だと思いますが、知らない人が多いのが玉にキズ。SACDはCDとの二層式メディアもあるみたいですけど、聴けたり聴けなかったりが機器間であるらしく、これじゃあ積極的にSACDのレコード買えないですよ。

今さらカーステレオやその他のCDメディアを使えるパソコンやゲーム機器などを、全てリプレースするのは不可能に近いと思いますし、SACDは「音質」以外に何か目玉がないと、CDの音で満足している層には訴求しません。現在はパソコンで取りこめなかったり、デジタルの出力ができないものは敬遠されるみたいですね。

SACD以外にも、DVD-Audioや、最近のHD-DVD、ブルーレイなど、同じ12cmディスクの次世代メディアの種類を出し過ぎて「結局どれに落ち着くの?」っていう印象が拭えません。消費者の賢い選択の中に「様子を見る」というのがまだまだ根強くなってしまう原因だと思います。また、それに加えて、黒船iPodのおかげで、さらにメーカー間の足並みが揃わなくなってきたというところでしょうか。

この混沌はしばらく続くと思います ^^;
by penny (2007-03-22 16:41) 

gaucho

微妙なニュアンスみたいなものが無視されているのは
音楽に携わる人にとって寂しいことですね。。

by gaucho (2009-12-17 01:06) 

とも!

pennyさんのステレオに対する思い出を、今、2010年5月に読ませていただきました。私は昨年よりどうしても手放せなかったLPレコードを聴くために改めてプレーヤを購入しました。以前のもの(マイクロ製)よりかなり軽くてありがた味が少ないのですが、週末はまがりなりにもレコードを聴くことが出来るようになりました。
ジャケットも大きくて、音楽をより楽しむ感覚を思い出してきました。片面、20分のLPは、「ながら聴き」だとすぐに終わってしまいます。レコードを持ってちゃんと聴くぞという心構えが必要です(笑)。
このあたり、いずれブログにアップしてみます。その際はTBさせてくださいませ。
by とも! (2010-05-05 00:53) 

づづづ

今、2010-9月にこの記事を読ませて頂いています。
真空管アンプでLPレコードやカセットを楽しんでいます(私も同じスタビライザ使っていますよ)。CDはどんなソフトでも概ね良好な音質を楽しむことが出来ますが、ハッとするような響きや感動を得られるのはLPレコードの方が多いと思います。プレスの質が悪い(?)ものや絶対にホコリが取りきれないハズレもままありますが。

長距離を走ることが多い私にとってiPodは福音でした(これまた同じ4G使っています)。また、PC用には安いDACと古いLUXKITのDCアンプを使っていますが、やはり音楽のアロマのような生音的な響きはレコードじゃないとなかなか出て来ませんです。これらはどうしてもBGM用途の範疇から出られないようで、本当に音楽を楽しみたいときにはやはりLPレコードになったりします。

しかし、みんなケータイで写真を撮って圧縮音楽を聴いています。
世の趨勢としては、技術の進歩に反してユーザレベルでの品質が落ちているのが皮肉ですよねぇ。
by づづづ (2010-09-06 22:22) 

通りすがり

ユーザーは評論家より良い耳をもっているのかもしれません。
技術も機器を売るための言葉も、彼らには不要なのです。
そこにある音楽が聞きたいかどうかにかかってます。
不要なものには的確にNOをつきつけます。
完全複製を嫌って、データーとして不完全な状態で再生されるCDにユーザーがNOをつきつけた
結果がipodだったんだと思います。
by 通りすがり (2010-11-19 17:09) 

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