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Dr.Pennyの、デザインをリスペクトするブログ   広角山手線遊戯g

月の光 〜 AVアンプとオーディオと私は石頭 - その2 [週末は音楽を聴こう!!]

DENON AVC-3808A
撮影:OLYMPUS E-3 + ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro

>> 前回の続きです
※ 興味のない方、引き続きゴメンナサイ。

セリフが小さくても、効果音や音楽が大き過ぎても我慢し続けた私。レーザーディスク時代から、一度も手を出さなかったマルチ再生、サラウンドシステムははじめての体験で、正直、知らないことばかり。かつて秋葉系列の量販店で家電売ってた人間とは思えないほどの無知ぶりを発揮しています。私がバイトしてた頃はAVアンプはまだ「出初め」でしたが、それからおよそ20年のうちに、このジャンルの世界は随分と進歩してたんですね。

多機能過ぎて何が何だか分からない大きなリモコン。本体前面のシンプルなデザインとは裏腹に、奥まで階層化されたメニュー項目。ひとつひとつ紐解いていけば「ああ、そういうことね」と理解はできるものの、とにかく操作が煩雑でシンプルさが全くない。音質には満足できましたが、普段ステレオアンプではトーンコントロールすら滅多に触らない私にとって、この「手間」にはかなり参りました。購入から数ヶ月経過しても、未だにマニュアルが手放せない状態です。

さて、ドルビーデジタル、DTSなど、サラウンド形式で視聴する映画や音楽のDVDであれば「郷に入っては郷に従え」となるのですが、CDなどの「音楽のみ」を再生しようと思ったとき、どうにも受け入れられないというか、少々肌に合わない部分が・・・それは、

セレクターもボリュームも「一周しちゃうタイプ」だということ

▼ ボリューム(左:ステレオアンプ、右:AVアンプ)
回せる範囲は決まっていますいつもより多く回っています

これらがボリュームです。左に回すと音が絞られ、右に回すと解放していきます。ステレオアンプのボリュームは重めで可動範囲は白い矢印のとおり、それ以上はいかないタイプです。一方AVアンプのボリュームは比較的軽く滑らかで何回転でも回るタイプ。ボリュームにマークも付いていないので、レベルを9時とか10時とか、時計に見立てたアナログ的な調整は通用しない世界なのです。


▼ セレクター
小気味よい操作性これだけでは何を選択しているか分からない

ステレオアンプのセレクターはそれぞれ「カチカチ」とクリック感があるタイプで、目的のソースがプリントされています。一方、AVアンプのセレクターはボリュームと同じく回るタイプでその周りには何も書かれてありません。入力ソースの種類が多過ぎ、またAVアンプ側で端子の割当てを変更する機能があるからだと思われます。


DENON AVC-3808A


もちろん、何回転しても最終的に目的の位置にたどり着けるなら別に問題ないですし、ボリュームの位置も選択しているソースも、本体の中央部分にしっかり表示されますし、さらにテレビを付けていればその画面上にまで表示されます。比較的リモコン操作がデフォルトなAVアンプの世界では、実際にボリュームノブを手で操作する方が稀なケースのかもしれません。しかし、ボリュームもセレクターも前回再生時の位置で固定され、ボリュームなど手で触らないからつい戻すことを忘れ、電源が投入されなければその位置が目視で確認できない。常にすぐ手の届く範囲にステレオ装置を置いていた私としては、なかなかその違和感が払拭できない。


1.電源ボタン → 2.ソースセレクト → 3.ボリューム操作

電源ボタンを押し入力ソースを選びボリュームを調整

ルーチンというか儀式(笑)というか、中学生の頃からずっとこうだったので、個人的に「2chステレオ再生」なら、常にこれくらいシンプルでいて欲しいんですよ。超多機能は嬉しいのですが、音楽聴く時なんて、あれこれ考えたくないじゃないですか。

なのでオークションで売るつもりだったこの旧いプリメインアンプは現状維持に決定。前回トップ写真のスピーカー切り替え機で対応してるのです。ついでに、レコード再生に使用するMCカートリッジ用の昇圧トランスも購入を見送りました。AVアンプはMMしか対応していないので、MCを使っている私には必要になるかと思われたのですが、プリメインが現状維持なら、焦って買うこともないでしょう。


PIONEER PD-D9


このAVアンプにはプリセット機能があるので、CD再生時に余計な回路を通さない「ダイレクト再生」を設定して、一発呼び出しボタンに割り当てれば多少シンプルにはなります。しかし、それでもやっぱり何かが違う。とにかくさ、

くるくる何回転もしちゃうボリュームじゃダメなんだよ(笑)

もちろん、これはAVアンプにとって「お門違いな不満点」であり、サウンドは旧いアンプよりも、むしろAVアンプの方が好ましいくらいなのですが、ピュアオーディオの慣れ親しんだ操作感とは、なかなか相容れないモノだということが、今回よく分かりました。仕方ない、譲れない部分はある。こればかりは「石頭」と呼ばれてもいい(笑)

「ピュアとAV用途は分けて考えるべきだ…」

なるほどそういう意味だったのか…と実感しています。繰り返しますが、音質的にも機能的にも満足。マルチスピーカーでサラウンドソースを鑑賞している分には最高なんですけど、CDなど音楽ソース再生の際には、未だにサクッと旧いコンポの電源を入れてしまう私なのです。


お前は何してるんだ?




秋の夜長におススメDVD:Live From Austin Tx / Norah Jones
音が良かった、ノラ・ジョーンズも可愛い!!:★★★★★(満点)



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コメント 17

ki-

間にはさまっている猫さんが可愛いですね!
ノラ・ジョーンズわたしも好きです♪
by ki- (2009-10-23 00:30) 

ちょっとピンぼけ

くるくる回るボリュームなんですか、知らなかったです
by ちょっとピンぼけ (2009-10-23 00:38) 

gyaro

こうゆうの私はぜんぜん使いこなせそうにないですが、
こういった機器が似合う部屋に住みたいです^^;
by gyaro (2009-10-23 03:17) 

ガンバルおやじ

私はついていけそうにありませ~ん (; ;)
by ガンバルおやじ (2009-10-23 05:34) 

胡麻ママ

写真に書き込まれている解説の完成度の高さが素敵です。

by 胡麻ママ (2009-10-23 07:32) 

こうちゃん

やはり、昔のオーディオはよかったですね。
by こうちゃん (2009-10-23 09:30) 

番長

音楽はいいですよねぇ(●^o^●)
最近の機器はだいたいこんな感じに
作ってありますよね。
by 番長 (2009-10-23 11:37) 

ふかぴょん

ステレオのボリュームの話は、レンズの電子式フォーカスリングと同じ様なもんですね ^^
by ふかぴょん (2009-10-23 14:00) 

ciscokid

複雑そうですね。
それにノブを回して調節する器具を
最後に触ったのは何時だったかもう覚えていません。^^;
by ciscokid (2009-10-23 14:49) 

m6324

ステレオ、カッコイイですね。^^
猫ちゃんかわいい~。
by m6324 (2009-10-23 15:58) 

engrid

そんなとこにんやんこが。。。
by engrid (2009-10-23 16:33) 

maki

夜にはノラですよね~
by maki (2009-10-23 17:19) 

uchin

こんにちは
昔はオーディオに凝っていろいろ集めましたが一番重きを置いたのはアンプとスピーカーでした。(ヤマハでした)
今は倉庫に眠ってます。
by uchin (2009-10-23 17:42) 

jon_bovi

関係ないですけど、僕はケンウッドが好きです。^^;
by jon_bovi (2009-10-23 21:11) 

クンツ

レーザーディスクまだ大事に保管中、MDデッキはまだ接続中。
儀式は当然もってますよね私も石頭です(笑)。
ノラ・ジョーンズ「My Blueberry Nights」感想言えませんが曲はナイス。
また、お邪魔します。
by クンツ (2009-10-23 21:14) 

あら!みてたのね

こんにちは・・・
わたしもYAMAHAのAVアンプで映画を楽しんでいます。
↑ わたしもレーザーディスク100枚ほど保管中・・・偶に見ています(笑)
by あら!みてたのね (2009-10-25 11:53) 

kazu1537

こんにちは。

我が家は、未だに球アンプと70年台のダイアトーンのSPが現役。
普段は、LPとCDが音源ですが、映画を見る時だけ、TVから音を繋いでます。
オーディオも、アンティークな機材を使用してます。
by kazu1537 (2009-10-27 11:46) 

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