【韓国 - SEOUL 7】E気持ち〜♪：Dr.Pennyのこんなところにお地蔵様が：So-net blog

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撮影＠巨大な免税店にて：RICOH GR DIGITAL

2日目のステージも終わり、韓国バンドの方々との打ち上げもいい頃合いで終了し、我々の演奏日程はめでたく終了となった。お互いの健闘と敬意を表して、私は用意していたオレンジのBLOOD☆JETロゴ入りTシャツを、初日の韓国バンドLOST BOYのドラマーさんにお渡しした。

その様子を見ていたLOST BOYのギタリスト君が、私がそのとき着ていた黒Tシャツを欲しがったのだが、翌週には新潟県上越市のツアーがまだあったので「一枚しかないから…」と断った。ぱっと見「梅沢富美男」似な、人好きのする顔の彼は大変残念そうにしていて、こんなことならTシャツでもタオルでも何枚か用意してくれば良かったと、準備不足を後悔した。

彼が梅沢富美男似です

撮影＠でもDEVILZのユニフォームはもらってたじゃん！！

明日は観光と買い物に当てられていて、飛行機は夜遅くになってからである。使命を果たし気分の大きくなったBLOOD☆JETのメンバーは、KING氏と日本語のできるマックス・キム氏に連れ添ってもらい、韓国ナイトスポットに繰り出した。それは私が日本でも行ったことのない「ランジェリーパブ」だった。ランジェリーと言っても普通の水着みたいなもので、メンバーの一人は「ちょっと日本とは違うね」という感想だった。水着の女性とお酒、個人的にぶっちゃけ「海の家」のシチュエーションと何が違うのか疑問だったが、キャバクラはもう数年行っておらず、おネエちゃんの居る飲み屋は本当に久しぶりだったので、旅行気分で随分とテンションが上がった。

「東京に行ったことがあります。」
「私、好きな女優さんは蒼井そら（AV女優）です。」
「中島美嘉の曲が好き。」

微妙に日本通で、どうにもワケの分からない世界だった。何故だか（セッティングがメチャクチャで叩けそうもない）ドラムセットが置いてあり、日本のちょっと前くらいの曲が流れているその店のカウンターに座った我々は、音楽を演奏しに東京から来たという説明も程々に、身振り手振りと時々通訳を交えて小一時間ほど楽しい酒を飲んだ。途中、同じTシャツを着ている我々を見て、どう言う流れからか「それが欲しい」という話になり、最終的にカーディガンを上に羽織っていた私がその場で脱いで、あっさりその女の子にあげてしまった。

翌週に控える上越でのライブで着るので「悪いがあげられない」と、つい数時間前に梅沢富美男に断った、そんな一枚しかないTシャツを、である。

それは「軽薄」という言葉が、アルコールとスケベ根性にかき消された一瞬であった。
だいたいランジェリーパブなのに、わざわざ着せるってどうよ…w

撮影＠集合時間

「夕べおネエちゃんのお店に行ったんだって？（笑）」
「何でTシャツあげちゃったのよ（笑）」
「Tシャツ取られちゃったんだってさ（笑）」
「男ってバカねえ（笑）」

翌朝の集合時間。ホテルの玄関先に降りた私を待っていたのは、そんな容赦ない言葉の数々だった。それも店に行ってもいない人たちと、事件を知る由もないGO GO GIRLSの面々から浴びせられる台詞と笑いで、数時間前の出来事があっという間に共有されている。しかもランジェリーパブに出掛けた「我々」の事ではなく、ワケも分からずTシャツを取られた「私」のエピソードが話の中心になっていた。他人の面白い話が伝わるその無責任なスピード感、人の噂というものはかくも恐ろしいモノだと痛感する出来事だった。そういえば、かつての80年代アイドル「沖田浩之」はこう歌っていた。

そうさ噂は、光の速さより速いよ
一夜明けたら、誰でもヒーロー

はーん、E気持ち〜♪

以下は韓国ライブの動画です。