SSブログ
Dr.Pennyの、デザインをリスペクトするブログ   広角山手線遊戯g

白い子猫に名前を付ける [日々のチーコさん]

cco_054.jpg
撮影@2004.08.09:Canon EOS Kiss DIGITAL + EF50mm F1.8 II

私がまだ生まれるずっと前、実家は「チーコ」という名前のメスのスピッツを飼っていた。母が嫁に来たばかりの頃だった。母は動物が苦手だった。苦手だったというレベルの話ではなく「大嫌い」と言って差し支えないほどだった。チーコとその子犬たちの世話をするのが怖くて仕方なかったと、母は当時を振り返る。その後、訳あって犬のチーコを知人に譲ってしまったそうだが、それ以降、実家は一切動物を飼うことがなくなった。

この白い子猫が現れるまで。

動物嫌いで頑なな母がいる限り、決して猫を飼うことはできない。そんな時に起こった白い子猫の床下事件は、すっかり諦めていた私にとって「青天の霹靂」であり、まさに「バラが咲いた」と言っていい出来事だった。

cco_060.jpg

cco_067.jpg

cco_069.jpg

子猫の名前は「チーコ」になった。父は「それ以外に浮かばない」と言っていた。犬でも猫でも、ウチでは白いメスの生き物は代々チーコになってしまうのだろうか。とにもかくにも、子猫はめでたく「二代目チーコ」となった。外猫だったチーコをシャンプーし、ノミが付いていないことを確認し、爪も切って、キレイにブラシをかけても、やはり母はチーコを避けていた。可愛いとは思っていても「怖い」のだと言っていた。

ペットは飼ってみれば「どう」ということはない。

でも動物嫌いの「飼ったことのない人」にはこれが分からない。結局のところ、見聞きではなく「体験」するしかないのだ。エサの与えかた、トイレの掃除のしかた、鳴いたときは必ず返事をしてあげるとか、寝ているときはムリに動かさないとか、私は少しづつ、根気よく、母に猫との付き合いかたをレクチャーした。チーコの「居場所」を作ることが何より大切だったからだ。

cco_100.jpg

1ヶ月もすると、母の猫に対する苦手意識は自然となくなっていた。我が親ながら、60代半ばで苦手を克服したことをとても誇らしく思った。チーコが愛らしい猫だったこと、そして子猫だったことが幸いしたのかもしれない。


nice!(48)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 48

コメント 3

figaro

小さなチーコさんがなんのためらいもなく
お母さまに寄り添っていますね^^
猫は「この人は嫌だ」と思ったら、絶対近づかないですもんね♪
1枚目のチーコさんを眺めていたら涙が出てきた。
この子は天使だったと思います。
by figaro (2015-01-22 22:06) 

ジョルノ飛曹長

うちのチーコさんも2代目でした。
うちは1代目も猫でしたが。
by ジョルノ飛曹長 (2015-01-26 13:16) 

まめ

可愛いですねぇ…
父ももともと猫嫌いだったのが今や・・・www
by まめ (2015-01-28 12:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。